新入社員研修レポート by 新入社員Kさん
<3Sの重要性>
この一か月間で行ってきた取り組みは、臨海部品のロケ改善であり、大きな目的としては、誤出荷を無くすこと、
ピッキングのスピードを上げることである。
そのためには、誰にでも分かるようにすることや3Sの整理・整頓・躾が重要となってくる。
ベテランと呼ばれる立場の者だけが分かるのではなく、新しく入ってきた者でも分かるようにすべきである。
誤出荷が起こる原因としては、隣の部品を間違って取ってしまうことや、感覚で部品を取りに行っているということが考えられる。
そこで、部品のケース一つ一つにフタを付けることにより、隣の部品を間違えて取ることを無くすことが期待される。
また、そのフタに棚番、品番、写真を貼り付けることによって感覚ではなく、実際に目で見て部品を取ることができるようになり、間違えて部品を取ることを無くすことができるのではないか考えられる。
そのため、PCマスタ入力、棚番設定が重要となってくる。
<意識したこと>
棚番を見るだけで部品の場所が分かるようになれば、新しく入ってきた者でも対応することができる。
そこで、フタを作る際に工夫したことは、品番より棚番を大きく表示することである。
これによって、見るべきである棚番がすぐに目に入り、探しやすくなるのだ。
また、写真は特徴的な部分を撮影し、類似ありなどの注意点を添えることによって間違い防止につながるのだ。
他にも、種類によって、色を変えることで分かりやすい表示となる。
棚番設定を行う際に意識したことは、重い部品をなるべく上の棚にあげないことや、何日も棚に入らない部品は、
上の棚に設定するなどである。
PCマスタ入力で間違えてしまうと棚番などを設定した意味がなくなってしまい、仕事の効率を大幅に下げてしまう。
そこで、入力した後には、印などを付け必ずチェックしなければならない。
自分自身間違っていないだろうと思って作業をしていたが、チェックするうえで実際に一箇所間違っている場所が
あり、この一つでピッキングのスピードに影響が出ると考えるとチェックの大切さを改めて実感した。
<完成後の改善点>
実際に部品のケースにフタをして作業を行ってもらうことで発生した問題点は、部品を取った後にフタを元通りに
戻さないことである。
これを自分だけで直すのではなく朝礼や見かけたタイミングで声を掛ける、3Sの躾が重要となってくる。
他にも、事前にアンケートを取り、ルールを決めることも躾の一つであり、大切であると知った。
この取組みの改善すべき点は、フタの大きさだと考えられる。
部品がなかなか入ってこず、部品ケースの大きさが分からない状況でフタを作った場合、フタとケースの大きさが
異なる場合がある。
もし、大きいケースに小さいフタを被せた場合、隙間ができるため、フタにする意味が薄れてしまう。
そのため、部品が入ってきたタイミングでフタの大きさを修正することが必要となってくる。
また、部品の在庫が多い場合、ケースを二つに分けることがある。
その際に、在庫のケースの方にもフタを付けるべきである。
間違えて部品を取らないようにするためには、すべてのケースにフタを付けるか同じ部品のケースで重ねるなどの
改善をしていかなければならない。
他には、底が深いケースで部品が少ない場合、フタが見えない状態となる。
そこで、棚を見ているとフタが立てられた状態で置いてあり、フタとして機能していないと感じられる。
これを改善するには、他に表示物を作り棚番が見える状態にするなどの工夫が必要となってくる。
このような変化がある取組みの場合、色んな問題が発生する。
現場の者の中でも、取組みに賛成の者もいれば、変化を拒み取組みに反対する者も出てくる。
取組みを行うなかで重要となってくるのは、現場の者の協力である。
現場の者は、自分より現場のことを知っているため、意見を聞くことは重要である。
現場の者とコミュニケーションをとることによって、新しい発見をすることができる。
また、信頼関係ができ、自分の意見を聞いてもらいやすくなる可能性もでてくる。
<学んだこと>
この取組みを通じて学んだことは、周りを見る大切さである。
棚や作業場の横を歩く際に、何も考えず歩くのではなく、周りを見ることによって変化に気づくことができ、
場所やモノを今後どのように活用することができるのかなどのアイデアが出てくることがある。
元からあるモノを活用する場合、新しいモノを買う必要がなくなるため無駄使いの防止にもつながってくる。
今は、現場の改善のため現場を見ているが今後、事務所内で働く可能性は出てくる。
そこで、事務所でも周りを見ることによって、活用できる場所やモノを見つけていきたい。