新入社員研修レポート by 新入社員Nさん
<自己紹介>
私は羽衣国際大学の現代社会学部-現代社会学科―経済・経営コースに4年間在籍し、2022年3月に
卒業してから4月にアスト中本に入社しました。
それから新入社員として1ヶ月ほどの研修が始まりました。
<5S活動>
最初に新入社員として各営業所に顔を合わせて挨拶し、臨海営業所とK堺工場を見学しました。
そして、国際物流や輸送産業などの講座に参加し、基本的な物流の知識を教えて頂きました。
2週目からは久輸A棟2階で研修し、5S活動を通してK様部品部門のロケーション改善を実行しました。
5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」を指し、5つの項目のローマ字の頭文字「S」を
とって5Sと呼んでいます。
物流業界だけでなく、様々な業界や企業で採用され、改善活動のスローガンとして利用されています。
アスト中本でもそれは大切なキーワードです。
しかし研修では、最初の2S「整理」「整頓」から取り組みました。
久輸2階の倉庫では、小さくて似ている部品が多数あるので、分かりやすいよう、また取り扱いやすいように
在庫棚と置き場を適切に改善しないといけませんでした。
そのために、「整理」「整頓」という2Sの取り組みで改善活動をしました。
<2S「整理」「整頓」の運用>
5Sの「整理」とは、必要なものと不必要なものを分けて、不必要なものを捨てるということです。
梱包作業現場の備品はどれが必要か、どれがあまり使わないかを確認して個人の作業スペースを適切に整理しました。
5Sの「整頓」とは、必要なものを誰にでも分かるように配置し、使いやすいようにきちんと置くことです。
倉庫内では在庫がある部品とない部品を確認してから、部品を棚番に合わせてきちんと収納します。
ロケーションと棚番の運用については、研修テーマとして、すぐにできる仕事だと思いました。
しかし管理者のFさんから、「部品をエリア内にどのような配置で保管するのか、それをどのように管理していくかは
簡単なことではなく、3~4ヶ月ぐらいかかる。またきちんと運用しないとすぐにミスがおきる。」と教わりました。
未経験の私は、ヘマをしたら次の仕事が進まずに滞ってしまうと思い、とても心配になりました。
そのため改善活動が始まったら仕事の目標を立て、完了までの期日に予備日を設け、余裕を持って作業しなければ
ならないと思いました。
<ロケーション改善活動の完成>
私の担当作業はロケーション変更内容を部品管理用のシステムに入力すること、また部品を撮影し、部品詳細のリストを作成することでした。
色々な細かい作業がありましたが、「場所はお金だ」という言葉を思い出しながらやると、段々と仕事を円滑に進めることができました。
結果、AからH列までの部品に新しいロケNoを付与し、KからT列までの部品をレイアウト変更しました。
また各種表示物の作成・セッティングをし、適切な新ロケーションへ部品を移動し、空きスペースを広げることが
できました。
<梱包現場での研修>
久輸2階で臨海部品ロケーションの改善をするだけではなく、部品梱包作業の現場でも5日間実習しました。
「梱包作業」とは、製品をビニール袋や段ボールなどに詰めて発送可能な状態にすることです。
作業場所は、部品を保管している棚の近くです。
梱包現場で実習してみて、一口に梱包といってもさまざまな対象部品があり、サイズや形状のバリエーションも
豊富であるため、画一的な方法では対応し切れない場合があると分かりました。
仕事内容はシンプルですが、扱う部品が次々と変化するので、適切な梱包をするための作業スキルが大切になります。
焦ると失敗してしまうので、落ち着いて丁寧に仕上げる意識も持たなければなりません。
現場の雰囲気はかなり静かで、誰もが自分の仕事に集中しているので作業中はコミュニケーションが少なく、
機械音しかしません。
先輩方がどのような方法で行っているのか観察したにも関わらず、経験やスキル不足のため時間がかかって
惑ってしまいました。
すると、周りの方が気にかけてくれて、適切な梱包方法を親切に教えてくれました。
分からないことがあれば積極的に質問してみる方が良く、見ているだけでは習得が難しいということが分かりました。
梱包現場では作業が間断なく行われ、皆が忙しい状況なので1日の流れがとても早いと感じました。
<研修で学んだこと>
今回の新人研修で指導された改善活動や、梱包作業現場での技術などを通じて、基本中の基本として状況を理解することの大切さを実感しました。
また、なんとなくで理解していた部分や間違った解釈をしていた事もあり、大変勉強になりました。
今回の研修は改善活動が成果として形に残るもなので、継続的に使用されるものを作ったり、梱包作業現場で作業経験や勤務の流れを実習しました。
今後もこの研修で学んだことを生かし、会社のために皆様と互いに頑張り貢献したいと思います。